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嫌われマデ子の最終章 [嫌われマデ子の一生]

マデ子は うちに最初にやって来た猫でした。

        IMG00004.JPG  

 本日 最終章。
 前に書いた4話のつづきです。
 読んでいただくと より分かり易いかもしれません (>ε<)ノ
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 思い起こせば、マデ子が迷い込んできたのはちょうど今頃
 2月節分 雪のちらつく寒い頃、今の前の前に住んでいた家だった。

 小顔だったため、ベランダから覗き込んでにゃぁと泣く姿を見て
 仔猫と間違え(笑)招き入れた私。 
 隙間からするりと入って来たマデ子はりっぱに末広がった成猫でした。


 結婚してからのわが家に初めての猫。
 その後こんぬつは〜とベジくん、にゃ〜とたあちゃが増え
 あっという間に3匹になった。
 その部屋はとても気に入っていたのだが内緒で飼っていて
 暮らせなくなったため 後に昭和猫おんぼろ屋敷ヘとお引っ越し。
 猫は家に付くというので少々心配したけれど、
 昭和猫屋敷には押し入れ、屋根裏、天袋、障子にふすまと
 アトラクションがたっぷり〜
 たちまち マデ子 ベジくん たあちゃのパラダイスとなったのです。

 「網戸クライミング」の流行のため 張り替えは断念、
 「障子階段アート」も取り払われ、
 猫専用ドアは付いてないけど「猫出入り自由上半分だけふすま」は
 冷暖房も出入り自由のため アコーディオンドアに取り換えた。
 マデ子はそんなものは片手でなんなく開けた。シャッ。

 後にこの屋敷には犬も増え
 いちばん多い時には 猫3匹、犬2匹、ニソクホコウ2が
 仲良く、時には戦いながら、同居していた。

DSCF9886マデ子たあちゃ.jpg
    昭和猫屋敷に引っ越しする時のマデ子とたあちゃ
   (アルバムの写真をデジカメで撮っているので見えにくくてごめんなさい)

 昭和猫屋敷の1階は犬、2階は猫のスペース
 階段の下に子供用転落防止柵を取り付けて住み分け。
 犬と仲良くできたのはベジくんだけで
 マデ子は犬だけじゃなく ベジくんとさえ仲良くしようとしない(/_;)
 そして、隣のおじさんを手玉に取る「わがまま気ままな魔女」であった。
 (↑撫でられるのは好むが抱かれると暴れた)

 ブルーさん(ダックス)がまだチビの頃、
 マデ子はちょくちょく柵越しに猫パンチ攻撃=3
 ブルーの鼻にはよくマデ子の爪が刺さっていたものだ(>_<)
 攻撃するのに必要〜と 爪切りはかたくなに拒否。
 危険を承知で抱きかかえようものならグレムリンの形相で抵抗した。
 
 ブルーに知恵が付いてからは 天敵成敗合戦の応酬だった。
 柵の鍵をちょいと鼻で開けて階段を駈け上がり猫域に乱入〜
 マデ子をやっつけたいけど 届かず、 
 泣きながら一生懸命ぐるぐる手を回してケンカしてる子どもにも似た
 しゃこたんブルーをひらりとかわし
 高所からワル顔で見下ろすのであった〜「百年早いわっ」ニタリ。


 そんな楽しい日々をこの屋敷で過ごし
 10歳を越えた頃だろうか 上の牙が1本抜けているのに気づく。
 マデ子だけは外猫時代が長かったせいで外に出たがり
 隙を見ては脱走=3
 しばらく家の周りで楽しみ、よその猫に追いかけられて逃げ帰るパターン。
 そんな中で失ったのか、ただの歯槽膿漏か!?
 犬歯が抜けると寿命はそんなに長くないと聞き
 心配する飼い主をよそにその後もマイペースに生活。 
 カリカリも食べるし 毛並みは誰より艶やかだった。
 (今思うとストレス溜めずに思いのまま生きていたからだったんだ)
 そして、歳を重ね一層プライドの固まりのようになったおなご猫は
 夫と目が合うと「寄らば斬る」と歯抜けた顔でニッと笑うのだ。

 それからそんな生活を2年はおくれたかな。
 おぱんつ弾を踏んだ夫の炸裂=3 を見届け、
 小踊りで軽やかに駈け上がっていた階段も
 昇り降りの足音がゆっくりになり、やがて一段一段になっていった。
 脱走もしなくなった。
 それでも紐で古紙をしばっている時などやってきては
 嬉しそうに ちょいちょい〜と こどものような顔で戯れた。


 別れは元旦の朝、突然だった。
 PCに向かう夫の足元でカゴに入ったまま・・・
 マデ子は眠っているかのようにひっそりと冷たくなっていたのだ。
 眠っていると思い込んでいた夫。。。
 わが家に来てから今まで こんなに夫の近くにいた事なんてないのに
 最後の最後に足元で寄り添っていくなんて・・・(T_T)

 精一杯のいやがらせだったのか・・・うううん
 本当は夫のことが大好きだったんだね・・・マデ子?
 「忘れられてたまるもんですかっ」
 いずれにせよ そんな気持ち。。。( ̄ω ̄;)

 散り際も見事だった。享年12〜3才。
 おそらく彼女が望んだ通りその最後の光景を
 夫もわたしも忘れずに(忘れられずに^^;)いる。年頭。
 ほんと、キミは伝説の猫じゃよ。

 マデ子がいなくなってひと月後、
 「キュー」という仮名(9号線で保護されたから)のわんこがやって来た。
 この子は男の人がとても苦手で 夫に心をゆるすまでに
 約2年はかかったのである。(←まだ完全ではないにしろ、笑)
 
 うちに来たのが ちょうどマデ子が最初にやってきたのと同じ節分。
 男の人に懐かない。
 ふだん可愛い顔なのに男の人が抱っこしようとすると うなる。
 このキューちゃん もしや マデ子の回し者では!?
 そうに違いない! そんなふうに思えてならない夫とわたし。
 「さわらないでよっ」と(←ボノやおやぢを含めた男性に対し)
 ご機嫌斜めの時の女王様キャラは まるでマデ子を見ているかのようである。
 きゃーーーっ
 きゅこたんは マデ子の生まれ変わりかも〜〜っ!? 

              コワ( ̄ω ̄= ̄ω ̄) コワ



 長いオマケ

 嫌われマデ子の一生を最後まで読んで頂きありがとうございました。

 いなくなってかなり経った今でも会話に出てくるほど
 インパクトの強い、魅力的な猫でした。
 マデ子は小顔のべっぴんさんで毛並みも美しく
 知恵があって気位が高く、自立し、ベタベタされるのを嫌い、
 自分らしさを貫き、大胆でいてしなやかで、決して媚びない。
 素直じゃないけど、憎めないかわいらしさを持ち合わせている。
 そんなマデ子がかわいく大好きでした。
 たとえ夫やブルーには天敵でも。爆

 そんなマデ子の生き様と 中谷美紀が演じた
 映画「嫌われ松子の一生」が 私の中でシンクロしたのがきっかけで、
「嫌われマデ子の一生」というタイトルで書き始めたのでした。

 映画の中で
「人間の一生は人に何をしてもらったかじゃなくて、
 人に何をしてあげたかで決まるんだよね」
 というような台詞を聞いた時、ちょっと言い方が違うけれど
 そんなふうに生きたいものだ、と思いました。
 (それがハッピーエンドならなおヨロシ、が、そうでなくても・・・)

 ちょっと違うと感じたのは「人に何をしてあげたか」の部分ですが
 私なりにしっくりくる言い方を探してみると
 ”してあげたいと思った事をやりきったか” になるのかな。
 見方を変えると自己満足ってことかもしれませんが (・ω・;A)


 前にどこまでどう書いたかも忘れてしまうほどの
 放置プレイをしておきながら
 やるからには最後までやらないと〜といった
 自分の中の「きちんとさん」に促され、ようやくアップできました。
 最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。


 昔からわたしを見てきた友は
 マデ子ってfunchanにそっくりだよね〜♪と いつも言ってました。
 今更ながら考えてみましたが それは
 女王様キャラってことですか〜??
 それとも軽い意地悪なところかえ〜?? σ( ̄ω ̄*) 


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にこちゃん

ココロの中で「嫌われ松子の一生」がよぎった直後、
出た!(笑)
私はお盆にきた、ぼんちゃんをやっぱりお盆に毎年思いだすと思います。
しかし「仲良く戦いながら」って言いえて妙です~
by にこちゃん (2010-02-02 17:53) 

SIBA

マデ子ちゃんの最期を読み、ウルウルしちゃいました(T_T)
インパクトの強い子だったのかも?
だって、こんなにマデ子伝説残してるんだもの♪(^^)
by SIBA (2010-02-03 00:41) 

funchan

にこちゃんさん!
出たっ=3 って思いながら読んでもらって嬉しいです〜
ありがとうございます(*≧ω≦)
にこちゃんはお盆になるとぼんちゃん
私はお正月にマデ子
そうやって思い出すのはちょっと切ないけれど
忘れないでいられてありがたいのかもしれませんね。
そうそう、わたし、ちくわをかじる時
いつもぼんちゃんを思い出します♪
仲良くケンカしな!の トムとジェリーみたいな^m^


SIBAさん!
ありがとうございます(*´ω`*)
今でも思い出すとウルウルしちゃいます(T^T)
かなり強烈なおなごでしたよー。笑
うちでもマデ子以上の伝説を残す子は
今後も現れないかもしれないねと話しています。
ネタのためには 出て来てくれる事を願いますが。。。爆


xml_xslさん!
まっちゃんさん!
kakasisannpoさん!
ともママさん!
takemoviesさん!
りぼんさん!
トメサンさん!
alo-hadさん!
ぶさいくたろうさん!
むねきちさん!

 ご訪問&niceを頂きありがとうございました♪

by funchan (2010-02-03 22:50) 

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